文章を書くのが遅すぎる私が試した方法は「付箋」
文章を書く際、当然下調べをする。
例えば、ドラマの紹介記事を執筆する仕事でも、そのドラマを未見の場合がある。
私は、基本的にシーズン1は全部見るようにしている。
急ぎの仕事の場合は、少なくても第3話までは必ず視聴してから執筆する。
中には、ドラマを見ないでネット検索した情報のみで執筆しているライターの方もいるが、私はそこまでの技術力がないので、実際に見て良いところを引き出して魅力をお伝えするしか方法がない。
尊敬している淀川長治さん方式だ。
淀川先生は、どんな映画も必ず鑑賞してから、しかもつまらない映画の場合でも、
その映画の唯一のよいいところを紹介するようにしていた事は有名な話である。
仕事をこなすうえでは、ドラマを全部視聴することは非常に非効率的ではあるが、技術力のないものにとっては、正面からぶつかっていくことしか方法が分からないのだ。
ゆえに、下調べに時間がかかることは、まあ織り込み済みで記事に挑むのだが、
それにしても執筆に時間がかかってしまう。
ドラマを全部視聴した後、ドラマの監督や出演者、ネットでの評判などを調べるので、
頭の中には対象ドラマに対しての膨大な情報がつまることになるが、
この情報を素早くアウトプットできない。
ライターとして致命傷のような症状だが、アウトプットして形になるまで
とにかく時間がかかってしまうのだ。
何かパッとアウトプットできてスラスラ執筆できる方法がないかと、さまざまなワークショップにも行ってみた。
そこで、目からうろこの対処法に出会うことができたのだ。
バリバリ稼がれている先輩ライターさんの生の声を聴けるのは、想像以上に勉強になり、特に6月に出かけたライター交流会で、ライターの佐藤友美さんがお話してくださったことが、私の症状にはピッタリとくるものがあった。
佐藤さんから学んだのは、頭の中の情報を視覚化すること。
視覚化しておくと、執筆するときにあれやこれや頭の中を彷徨うことなく
集中して執筆できる。
しかも、その方法がとても実用的。
オフィスなどでよく使う宛名ラベルシートに、書きたい項目やポイントなどを羅列しておき、全部書き終えたらシートをはがして、執筆の順番を入れ替えたりして
記事のプロットを立てるというもの。
今までは、A4の紙にメモ程度書きたい内容を記入するくらいしかしていなかったので、執筆する際にまた頭の中に戻り「え~と次はなんだっけ?あぁそうそう」という時間を取らざるを得なかった。
当然「え~と……」となっている時は、執筆の手は動いていないので、時間をロスすることになる。
「こりゃあいいこと聞いた!」と、惜しげなく対処法を伝授してくださった佐藤友美さんに感謝しつつ、自分なりに実践してみた。
私の場合は、無類の付箋好きで家に山ほど付箋があるので、付箋にポイントを書いて
A4の紙に張り付ける方式にしてみた。
執筆中の頭の中の整理度合いが、「なんだこのビフォアアフターは!」というくらい違った。
まさに、「なんということでしょう!」という感じだった。
さらに、佐藤さんは下調べにも時間をかけているとお話されていた。
自分のやり方に少し自信を持ちつつ、それでもまだまだ執筆が遅いので、もう少し早く執筆できるようになりたい。
そんな思いでこの記事を30分で執筆しようとトライしてみた!
32分で完成。(1306字)